人は3秒間で印象を決める
ほとんどの場合、人は3秒~5秒の間に対象物の印象を決める。
その時点ではもちろんざっくりとした印象だが、一番大きな【良い印象】か【悪い印象】かを決める。
そして、そのほとんどの場合【悪い印象】を持たれた時点で決裁まで行くことはない。
印象のほとんどは外観と決めゼリフで決まる
わざわざ別の言い方で書いたのだが、三秒間で付いてまわる印象というのはトップページによくある大きなバナー画像と、目立つキャッチコピーで印象は決まる。
当サイトの場合はトップページの電話ボックスの写真と、キャッチコピーとして中に書かれている
【もしもし、俺だけど。WEBサイト作れる?】である。
この画像がほとんどのパソコンモニタの場合、画面のほとんどを使い表示していることだろう。
重要なのはこの画像で良い(まともであるという)印象と、閲覧者の琴線に触れるキャッチコピーのみを伝えている。
当サイトでのコンセプトは、基本的なルールに従い、そしてトレンドに沿いながらも何か革新的なアイディアでWEBサイトを作ってほしいと願う方の琴線に触れてほしいと考え作ったのだ。
その結論が、この画像とこのキャッチコピーだ。
なぜ公衆電話だったのか?
この公衆電話には2つ意味がある。
一つは、色だ。
あまり使われない色で革新性を演出
WEBサイト制作会社のホームページをいろいろ見て回ってもらいたい。
ほとんどの場合青系の色か、赤・オレンジ系の色、たまに黄色系のWEBサイトを見かけるだろうか。
しかし、緑色というのはあまり見かけることはない。
緑色というのはWEB制作会社というイメージに合っていないからだ。
しかし、だからこそ、イメージ的な革新を巻き起こすカラーになるだろうと緑系の素材を構成するに至ったのだ。
しかし、当サイトを見てもらいたい。
決してコンセプトカラーが緑ではなく、どちらかというと、青か白である。
実はWEB制作会社としての基本的なカラーを持ちつつも、革新的な緑で印象付けることができる素材を組み入れることで違和感の妙を演出するに至った。
次に、この緑だけではなく、公衆電話であるというところにもう一つのポイントがある。
今使うことのない公衆電話に希少性を感じる演出
貴方がもし公衆電話を使うことになるとしたらどんなシチュエーションだろうか。
ほとんどの方が携帯電話を保有する時代に、公衆電話をあえて使うとしたら、理由はいくつかしかない
- 携帯電話を持っていない
- 携帯電話圏外・使うことができないところにいる
- 電池が切れた・壊れたなど物理的に使えない
というような条件に遭遇しない事には、公衆電話を使うことはまずない。
次に、たとえそうだったとしても、自宅に帰ってから、会社に帰ってから固定電話でかければいいものをあえて公衆電話で掛ける必要があるとしたらどんな時だろう。
すぐにでも電話をしなければいけないという状況である。と、言うことだ。
答えでいうと、すぐにでも電話していただければご相談に応じます。という空気感を演出するに最適な素材であると考えたのだ。
キャッチコピーで何を演出したかったのか
WEB制作会社のほとんどのキャッチコピーは【きれい】・【早い】・【安い】の三点セットだ。
WEBという手に取って触ることができない商品を扱っているので本当に苦労するのがこの部分なのだ。
WEBサイト全体がきれいなもので、早く仕上がってきてそれでいて安ければ基本的に文句は出ないだろう。
もちろんそうなのだ。
当社も同じでお客様が満足するようなきれいなサイトで、早く納品して安くしてあげることは当然のように考えているのだ。
しかし、それでは他と同じとみられて、先輩企業に勝てるわけがない。
そもそも、同じ土俵に上がって相撲を取るのは、大関や関脇と、序二段が戦うようなものである。
なので、私は同じ土俵に上がらないようにしようと考えた。
【もしもし、俺だけど。】の部分で、気軽に電話を頂きたいという願いを込め、【WEBサイト作れる?】の部分に、あまり重く考えてほしくないという願いを込めている。
ちょっと興味がわいたから一度説明聞かせてという軽い気持ちで連絡を頂きたいという思いからこのキャッチコピーにたどり着いた。
まとめ~1枚の画像と1個のキャッチコピーで印象は決まる~
ネットショップでも企業紹介のWEBサイトでも、紙チラシでもTVCMでもどんなものでも人は印象を持つ。
その印象は最初に見た数秒間で決めてしまう。
決めることは良い印象なのか悪い印象なのかという簡単なものではあるが、のちの決定につながる重要な選択を最初の数秒間でしてしまうのは間違いないのだ。
WEBサイトの場合、トップページの冒頭、スクロールせず1画面で確認取れるエリアでその印象を決めてしまうことにつながるのだ。
なので、その1画面目に何を配置し、何を書くのか。
それが90%近くの閲覧者に対して次の行動を誘導できるのか離脱につながってしまうのかが決まることを考えながら素材やキャッチコピーを決めてもらいたい。